黄昏(たそがれ)時・・不思議な時間帯
<黄昏という時>
太陽が沈んだ直後の
薄暗い中に少し夕焼けの名残がある
時間帯・・
黄昏時(たそがれどき)と呼ばれる
この瞬間の空を眺めるのが
私は好きです。
何だか寂しく悲しい感覚に
包まれますが、
同時に、懐かしく温かい感覚が
よみがえってくるからです。
高校生の頃だったか、
「自分は誰にも愛されていない」
なんて、ささくれだっていた時代に、
黄昏の空を見上げていたら、
両親や祖母が優しくしてくれた時の
温かい記憶がふとよみがえって、
自分は意外に大切にされてきたんだ、
と思い直した時もありました。
<黄昏時という特殊なゾーン>
映画「君の名は。」にも描かれていましたが、
黄昏は「誰(た)そ彼」、
つまり、薄暗くて顔が見えず
「あなたは誰ですか?」と言うしかない
時間帯です。
それは、生きている人か
すでに亡くなった人かもわからない・・
「あの世」と「この世」が交わる時間帯
だと説明する人もいます。
というドラマ・映画がヒットしました。
昼でも夜でもない
あいまいな時間帯に、
様々なミステリアス現象が起きるという
設定で、
日本の「世にも奇妙な物語」が
影響を受けた作品とも言われています。
いずれにしても、
黄昏という不思議な時間帯は、
何か特別な扉が開くのでしょう。
言い換えれば、
とてもスピリチュアルなゾーンです。
この時間帯をどう利用すべきなのかは
私にはよく分かりませんが、
悲しくも美しい空を
ただ眺めるだけでもいいのでは
ないでしょうか。
少なくとも私は、
とても心が静かになります。