自分は存在している意味がない？

＜一瞬の存在でしかない人類＞

　人間が動物と違うところは、

　思考力があることだと言われています。

　過去の経験から学ぶことは

　動物もできますが、

　人間は、

　未来に夢を描いたり、

　実際に行ったことがない

　遠い星のことも

　ある程度、解明したりします。

　考えてみると、

　すごい能力を持った生き物ですね、

　人間って。

　しかし、

　人類が地球上に発生して現在にいたる　

　までの時間は、

　宇宙の時間の進み方と比べると、

　まさに一瞬のこと。

　いえ、一瞬よりも、もっともっと

　短い時間でしょう。

　しかも、宇宙空間で無数に流れている

　大きな隕石のうちのたったひとつが

　地球に降ってくるだけで、

　人類はあっという間に絶滅します。

　それが、今までなぜ起きずにいるのか・・

　とても不思議な事です。

＜冷酷な自然＞

　このように、宇宙レベルで

　人間の存在を考えてみると、

　人間がいくら頑張ってみたところで

　自然の動きに運を任せるしかないのが

　現実です。

　言い方を変えると、

　人間は自然の一部でしかなく、

　人間自体も自然なのです。

　ここで申し上げたいのは、

　自然は全ての動きに理由があり、

　必要のないものは作り出しません。

　それは、冷酷なほどに合理的で、

　情けも何もありません。

　人間についても同じ。

　必要のない人間は絶対に生み出さ

　ないのです。

　つまり、

　それぞれの人間は、必ず存在している

　意味があるのです。

　その理由は、自然に聞いてみないと

　分かりませんが、

　むやみに、自分は存在している意味がない

　などと、考えないで欲しいのです。

　前回書きましたが、

　自然の中に身を置いてみて、

　頭の中をなるべく空っぽにする作業を

　繰り返していると、

　違う価値観が胸の中に生まれてくるでしょう。

　それは、あなたしか分からない感覚で

　きっと、生まれ変わったような

　気持ちいいもののはずです。