人生の成功者って何だろう
私の会社の同僚が先日、
ひどいセクハラを繰り返していたのが発覚し、
花形の職場から追い出され、無期の謹慎処分となりました。
多分、解雇処分になるとのこと。
彼は超難関の大学を卒業し
ゆくゆくは幹部かとささやかれていた人物です。
また、時を同じくして、
別の部署の管理職の人間が部下に対して
これもまたひどいパワハラを繰り返していたのが判明し、
即刻、管理職の地位を奪われました。
この人間も、超難関と言われた大学の卒業生で
将来は役員になるのが当然と思われていた人物。
今の時期は、こどもたちが厳しい受験と戦っています。
成功した人と失敗した人で、
天国と地獄ほどの気分の差が生まれてしまう時でもあります。
難関校に受かった人間は勝ち組、そうでない人間は負け組・・・
口には出さないけれど、そんな価値観が奥底に流れる環境にいると
どうしてもそうなってしまいます。
私も受験熱の激しい地域で、そんな天国と地獄を味わいました。
でも、社会に出てみると、人生の成功者っていったい何なのだろうと
思わざるを得なくなります。
例えば、私のかつての上司たち・・大変な出世をとげたものの、
定年して肩書がなくなった途端に老け込み、
早くに亡くなってしまうケースをいくつも見ました。
一方で、会社では出世しなかったものの、
定年後は、田舎に移住して別の仕事について成功している人。
東北でアルバイトをしながらボランティアを続け、
多くの人から感謝されている人。
夢だった小さな喫茶店を開いて楽しい日々を送っている人など、
輝く後半生を切り開いている人も数多くいます。
スピリチュアルな観点から言うと、
自分が経験する様々な出来事は、
良い事・悪い事の分類がなく、ただ起きているだけで、
人間がそれに良いとか悪いとか価値をつけているだけなのです。
例えば受験に失敗したとしても、それは、そういう出来事がただ
起きているだけで、それが不幸だと思えば不幸な出来事として自分の
人生に刻まれるし、失敗して勉強になったと思えば、それはそれで
大きな学びとして刻まれるのです。
この条件を満たせば「成功」、そうでなければ「失敗」・・
本当にそんな単純な方程式で人生が運ぶなら簡単ですが、
人生の流れる先は、考え方次第で無数に変化します。
例えば「しあわせ」度を数値にしてみた時、
自分にとってその値がどんな時に大きな数字を示すのか、
客観的に記録をしていくと、
自分にとっての「成功」は、こういうものなのか、という像が
新たに見えてきます。
そんな人生を具体的に潜在意識にインプットしていくと
きっと、本当の人生の成功がそこに待っているはずです。